「ある日、爆弾がおちてきて」

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)


正直、電撃での前作に当たるⅨ(ノウェム)が個人的に微妙だったんで
不安があったのですが、めちゃくちゃ当たりだった短編集。


古橋氏自身があとがきで触れているとおり
今回収録されているのは全て時間モノのバリエーションなのですが
(トトカミじゃ、と出席番号0番に関しては時間モノの要素が少し薄いかも)
元々職人気質の方なので、どれも非常に上手く料理されています。
各話ともキャラ立てがしっかりしてますし
おおきくなあれ、トトカミじゃ辺りはオチにちょっと笑いました。


話の収録順も最初2話はライトなノリで突っ走っておいて
その後、内省的になってみたりしつつも
最後2話でちゃんと感動させるという
おそらく、これは意識的にやったことじゃないんだと思いますが
ベストな収録順になってるんじゃないかと。


個人的にはこの人(id:arsyu)に勧めたいのだけど
今回収録された話の中ではループものがちと微妙になってるのがなー。
まぁ、冷静に考えてみるとあの話が一番強烈ではあるんですが。


個人的ベストは「むかし、爆弾がおちてきて」
これをラストに持ってきた時点である意味勝ちというか。


あ、忘れてた。
唯一この作品に不満があるとすれば
表紙のキャラ誰だよ!?ってことぐらいで(笑